ミラーニューロンの効果【周りの環境に流される理由と活用方法】

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周りに流される人「ついつい周りの環境に流されちゃう。他の人がサボってると、自分もサボっちゃう。これなんとかできないかなあ。」

記事の内容

この記事を書いている僕の略歴
15歳 高校受験失敗
18歳 美容専門学校を中退
19歳 名古屋大学合格
23歳 東京大学大学院合格(その後休学&中退)
23歳 個人でビジネスを始めるもうまくいかず
25歳~勉強の仕方を勉強、中高生を対象に家庭教師(現在)
趣味は読書(年間150冊ほど)

感染するのはウイルスだけじゃない。実は行動や感情も感染する!?


風邪やインフルエンザが感染することは、誰でも知っていますね。
最近だと、新型コロナウイルスの拡大が大きな話題になっています。

ですが、感染するのはウイルスだけではありません。

行動や感情も、人から人へ感染します。

その原因となるのは、”ミラーニューロン”という細胞です。

ミラーニューロンとは?

ミラーニューロンは、他の人のまねをしたがる細胞です。

人の「行動」「感情」を、まねしようとするのです。

人の行動をマネする

例えば喫茶店で、友達と話をしているとき。
例えば、「友達がコップに手を伸ばすと、自然と自分もコップに手を伸ばしていた。」
のように、特に意識をしていないのに、気づくと相手のまねをしていること。
個人的には、結構よくあります。

これは、ミラーニューロンが、相手の行動をまねしようとしたのでしょう。

人の感情をマネする

ミラーニューロンがまねをするのは、「行動」だけではありません。
「感情」もまねをします。

人が悲しそうにしていると、こっちまで悲しくなる。

とか。あるいは”もらい泣き”とか。

他にも、「周りが笑っていると、なんだか笑えてきたり」とか。
テレビでも”笑い声”って入っていますよね。

繰り返しになりますが、

ミラーニューロンは他の人の「行動」や「感情」をまねしようとします。

ですが、まねするのはいいことだけではありません。
例えば、こんなことまでまねしてしまいます。

ポイ捨てがさらなるポイ捨てを生む理由


悪い「行動」や「感情」が感染してしてしまう例としては、こんなことがあります。

  • ルール違反の感染
  • 肥満の感染

他にも、薬物の使用や、食べすぎ・飲み過ぎも、気を付けないと周りの影響を受けてしまうかも。

ルール違反の感染

オランダのフローニンゲン大学がこんな実験を行いました。

スーパーマーケットで行われた実験です。
まずは、「誰かがルール違反をした形跡」を残しておきます。
例えば、「駐輪禁止」のところに自転車が停めてあったり、「ショッピングカートは店内に返却してください」と書いてあるのに、ショッピングカートを店の外に放置したり。
そして、お客さんの動きを観察します。
すると、普段より「ルール違反」をする人が増えたのです。

つまり、

ある人が「ルール違反」をすると、他の人も「ルール違反」をする可能性が上がってしまいます。

例えば都会のハロウィンで、ゴミが散乱するのは、
実はミラーニューロンが犯人なのかもしれません
※とはいえ、ポイ捨てを正当化しているわけではありません。

続いて、肥満はどれくらい感染するのか?

肥満の感染

ハーバード大学のニコラス・クリスタキス氏とカリフォルニア大学のジャームズ・フォーラー氏による調査では、こんな結果が出ました。

友人が肥満になった→将来肥満になるリスクが171%増加する。
姉妹が肥満になった女性→将来肥満になるリスクが67%増加する。
兄弟が肥満になった男性→将来肥満になるリスクは45%増加する。

僕たちは気づかないうちに、周りから大きな影響を受けているのです
周りの環境、とても大事ですね。

とはいえ、人は常に周りに流されているわけではありません。
「反面教師」という言葉もあるように、逆の影響を受けることもあります。
これをうまく活用して、「周りに振り回されない」ための方法を見ていきましょう。

悪い行動や感情が感染するのを防ぐ方法


僕たちの脳は、むやみやたらに「まねをしよう」としているわけではありません。

時には脳が、「これはまねしちゃいけない!」と”警戒態勢”に入ることがあります。
「脳が”警戒態勢”に入りやすくなるポイント」がいくつかあります。

こちらの3つを紹介します。

  • 反面教師
  • 長期的な目標を思い起こす
  • プライドを持つ
  • 自制心の強い人から影響を受ける
  •  
    1つずつ見ていきましょう。
    まずは1つ目

    反面教師

    「この人のようにはなりたくないから、この人とは違うことをしよう」

    という感じですね。

    例えば、こんな感じ↓

    「ゲームをやりたいな」と感じたとき

    ※「ゲームを辞めたい」と思っている前提で紹介します。ゲームで豊かな人生を手に入れている方もいると思いますが、そういう方は例外とします。

    まず、ゲームをやりすぎて、ぶよぶよに太ってだらしない生活を送っている人を想像します。
    そして、「ここで誘惑に負けてゲームをやってしまったら、こんなだらしない人間の仲間になるぞ」と自分に言い聞かせるのです。

    僕はこれで、結構我慢できています。
    たまには負けますが・・・。

    長期的な目標を思い起こす

    例えば、試験勉強を頑張りたいけど、周りの人たちはあまりやる気がなくだらだらしているとき。
    油断をすると、自分もつられてだらだらしてしまいます。

    そこで、
    「何のために勉強をしているのか?」
    を思い起こすのです。

    そうすることで、
    「〇〇のために頑張っているんだから、周りにつられてはいけない!」
    と自制心を発揮するのです。

    プライドを持つ

    頑張ったときの誇らしい自分の姿
    を想像してみるのもアリです。
    というのも、
    プライドを感じることで、自制心が高まることがわかっているのです。
    ※ただし、想像しただけで満足しないように注意です

    自制心の強い人から影響を受ける

    ミラーニューロンは良くも悪くも人のまねをしたがります。
    だったら、良い人のまねをすればよいのです。

    例えば、受験勉強だったら、たくさん勉強をしている人の近くをキープするのです。
    塾とかで、もし自由席なら、前の席の方がやる気のある人が多いでしょう。
    つまり、前の方の席に座れば、周りから良い影響を受けやすいのです。

    頑張っている人が多い環境にいれば、自分も頑張りやすくなるのです。

    ということで、以上4つ

  • 反面教師
  • 長期的な目標を思い起こす
  • プライドを持つ
  • 自制心の強い人から影響を受ける
  • でした。
    ミラーニューロンに振り回されず、むしろ有効活用しちゃいましょう。

    最後に

    この記事を書くにあたって参考にさせていただいた本を紹介します。

    • どんな時に誘惑に負けやすいのか?
    • それに対抗するにはどうしたらいいのか?

    ということが、わかりやすく、おもしろく書いてあります。
    スタンフォードの自分を変える教室
    スタンフォードの自分を変える教室
    この本の内容を実践して、アイスかジュースを数回我慢できれば元が取れます。